「親を選んで生まれてくる」は大人側の幻想。「親への感謝」の強要に苦しむ子供たち
こんにちは!
えぬこです。
4歳児子育て中のワーママです。
「子供は親を選んで産まれてくる」
なんて思想の絵本作家の方がいたような気がしますが、
これは大人側の幻想にすぎません。
実際は、
親を選んで産まれてくる
どころか、
産まれるか産まれないか
の選択肢すら子供には与えられていません。
「産んでください。お願いします。」
と子供側が頼んだわけでもないのに、
「産んだ恩」とか「育てた恩」とか理不尽にもほどがあります。
〈 “親に感謝”は単なる結果 〉
親がやってきたことが結果的に子供に感謝されて
親孝行したいと思われる関係になったのであれば、
それはとても素敵なことだと思います。
しかし、感謝という気持ちは子供側から湧くもので
親が強要していいものではありません。
「周りの子は優秀なのに、うちの子は何も出来ないから
子育てに失敗したかもしれない」
「不登校になったから親不孝者だ」
子供に対して勝手に期待をし、裏切られた気持ちになるのは間違ってます。
キツイ言い方に聞こえてしまったら申し訳ないのですが、
勝手に産んだのだから育てるのは当たり前です。
〈 自己犠牲がプラスになるのはほんの一部の人だけ 〉
「子供のためにたくさん我慢した」
「子供のためにやっている」
自己犠牲の精神で子育てをしてしまうと、
子供が親の思い通りにならないときに
“裏切られた”と感じてしまうのかもしれません。
“自己犠牲をして人のために行動すること”に対して
心の底から喜びを感じられる人はほんの一部です。
「子供のために今やっていることが
結果的に自分のためになるからやっている」
ということを自覚し、
子供に責任を押し付けるのはやめたほうがいいです。
〈 自分の時間を気持ちを大事に 〉
親だって人間です。
“子供が生まれたからすべてを犠牲にしなくてはいけない”
わけではないと思っております。
もちろん、大人だけで暮らしていたときとは
ガラッと違う生活になりますし制限されることも多いです。
しかし、親が“自己犠牲”をすることで
子供へ期待や責任を背負わせすぎてしまうことがあります。
私がもし親から、
「あなたのために生きてる」と言われたとしたら
「いやいや重!自分のために生きて!」としか思わないです。
もちろん子供の安全や生命が守られている状態であることは大前提で、
親が趣味の時間や一人の時間を過ごすことは
親側の精神安定につながり結果的に子供のためになるのではないでしょうか。
〈 “子育ての責任”は“母親”だけのものではない 〉
“母親しかできないこと”は出産と授乳だけで、
それ以外のことは父親でも誰でもできるはずです。
子育てが楽しくてしかたがない!自分の時間なんていらない!
なんて母親に、少なくとも私は会ったことがありません。
親側の負担を少しでも減らすことが、
子供に過度な期待や責任を押し付けないことに繋がるではないかと思います。
“母親だから“父親だから”がんばれることもあると思います。
子供の存在がエネルギーになることも多いです。
ですが、
“母親“父親”である前に一人の人間です。
親側の自由や精神を守ることが、
結果的に子供を守ることに繋がるのではないでしょうか。
〈 まとめ 〉
某知恵袋で、
「子供が不登校になった。周りの子は優秀なのになんでうちの子だけ。
子育て間違えたのでしょうか」
と言う質問を目にし、この記事を書きました。
他人はコントロールできるものではないということは分かっていても、
自分の子供となると
どうしても自分の分身のように感じてしまい、
「なんで親の私ができることができないの?」
と思ってしまいがちなのかもしれません。
子供への期待は、親側の自己満足なことが多いです。
自分の子供だけど自分ではない別の生命体だということを忘れずに
子供と接していきたいです。
〈 子育て中の方に読んでほしいマンガ 〉
現在ドラマが放送中なのでご存知の方も多いとは思いますが、
ドキッとさせられたり、グッとくる名言がとても多いマンガです。
一巻に収録されているお話の中で、
世の父親はドキッとして、母親はジーンとくるセリフがあるので
ぜひ読んでみてほしいです。
私はこのマンガの主人公、久能 整(くのう ととのう)くんのセリフで、
人生の糧にしている言葉がたくさんあります。
人生に迷っている方も、ミステリーが好きな方も、
少女マンガなんて読んだことがないという方にも
ぜひぜひ読んでほしいマンガです。
この記事が、すこしでも参考になればうれしいです。
えぬこ